鮮やかなスカイブルーから感じられる爽やかさの対局にあるブラックユーモア、解釈を受け手に委ねるバンクシーらしい風刺作品
本作は、”Jack and Jill”という18世紀よりイギリスで歌い継がれる有名な童謡にちなんで名付けられている。鮮やかな水色の背景に、少年Jackと花かごを持つ少女Jillがスキップするかのごとく楽しそうに駆けている様子は童謡の歌詞をなぞり一見楽しそうな少年少女を描いているようだが、バンクシーらしい皮肉なメッセージが込められているのが特徴。背景の鮮やかな水色や、純真な少年少女の表情が爽やかさを感じさせるが、”POLICE”とでかでかと記された防弾ベストによりバンクシー特有のダークユーモアが重なり、メッセージ性が大きく変わってくる。自由に駆け回る少年少女を締め付けるかのごとく着用されている警官の防弾ベストが、「POLICEという単語に裏打ちされている法律や権威といったものに自由を抑圧されている人々の様子を描いている」とも解釈されている。作品名に(Police Kids)が付け加えられているのもそういった風刺を強調するものではないかと言われている。
本作も前回のバンクシー作品同様、バンクシーが自身の作品の販売や真贋鑑定を行うために設立した機関「ペストコントロール」による証明書つきの真作。この時代のバンクシー作品ではP.O.W(バンクシーが自身のシルクスクリーン作品を発売していたオンラインギャラリーとも言える存在であったショップ「Pictures on Walls」)のエンボスがついているものとそうでないものがあるが、本作は作品左下のエンボスもついておりカラーの刷りも美しく保存されている。
BANKSYをテーマにした映画「Banksy Does NewYork」予告編。
出典元:http://www.jamespfaff.com/
Banksy
バンクシー
風刺で世界へメッセージを発信し続ける神出鬼没の覆面グラフィティアーティスト
名前や姿を一切明かさず、世界各地のストリートにグラフィティを描いたり、自作を美術館に無断展示する覆面アーティスト。
1990年頃からイギリスのストリートで活動を始め、2005年のMoMAや大英博物館に無許可で自身の作品を展示するパフォーマンスで世界的に話題になる。現代社会や政治を風刺するダークユーモア溢れるステンシル絵画は、落書きでありながら非常に多くの人に愛されている。政治的メッセージを含む作品が多く、世界各地にゲリラ的に出没して作品を残している。日本では2019年に東京都・港区の防潮堤にバンクシーの作品と思われるネズミの絵が発見され、騒動になったのも記憶に新しい。
高額で売買される現代アートの世界には一貫して批判的な態度を取っているが、皮肉にも近年バンクシーの作品価格は急騰している。2018年の「シュレッダー事件」では自身の作品が落札された瞬間に作品がシュレッダーにかけられるという衝撃的な報道で世界を騒がせた。これを機にバンクシーの名は普段アートに関わらない層にも広く知られ、21世紀前半のアート界のスターとしての地位を不動のものとし、2019年には大型作品が約13億円で高額落札され、自身のオークションレコードを更新した。
出典元:http://www.jamespfaff.com/
保有者全員
Jack and Jill (Police Kids)
by Banksy
NAME PLATE
オーナー名掲載
ARTIST REPORT
アーティストの活動レポート(サマリ)※年1回送付
OWNER CERTIFICATE
デジタル証明書の発行
SURVEY
作品に関するアンケート参加
サービス内合計
3枠以上
Jack and Jill (Police Kids)
by Banksy
VIEWING EVENT
オーナー限定優待イベントご招待
※抽選可能性あり
サービス内合計
10枠以上
Jack and Jill (Police Kids)
by Banksy
INVITE GUEST
オーナー限定優待イベントご招待(VIP)
ARTIST REPORT
アーティストの活動レポート(全文版)※年1回送付
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